都史資料集成 第10巻 非常時へ・動員される東京

選挙粛正運動ポスターデザイン

本巻は「非常時へ・動員される東京」というタイトルのもと、昭和10年代前半の東京府・東京市行政に関する資料を収録しました。

全体は、以下のような二部構成とし、さらに別冊付録として「東京における選挙粛正運動・国民精神総動員運動」(CD-ROM版)をつけました。
第一 愛市運動
第二 東京府各部長事務引継書

第一の愛市運動では、昭和12年(1937)3月16日の東京市会議員選挙にむけて、「仰げ宮城、浄めよ帝都」「推せよ人材、棄つるな一票」というスローガンのもと、選挙と市政の浄化を掲げて展開された東京愛市連盟による愛市運動に関する資料を収録しました。この運動は、当時政府によって大々的に展開されていた選挙粛正運動と密接な連携のもとに実施されますが、東京府、東京市における選挙粛正運動、さらには国民精神総動員運動そのものの詳細な実施記録については、別冊付録に収録しました。

第二の「東京府各部長事務引継書」には、昭和14年(1939)に異動のあった東京府の新旧各部長(学務・経済・総務)の間で取り交わされた事務引継書を収録しました。日中戦争の長期化にともなう国家総動員体制の形成という時代の流れのなかで、東京府がどのように非常時下の施策を行ったか、その実態をそれぞれの事務引継書の中から読み取っていただければ幸いです。