都史紀要24 東京の中等教育三

はしがき

本稿は前二巻にひきつづき、東京府文書にみられる中等教育施設のうち中学校令によるもののほか各種学校として格付けされているものからも数校をえらび、その概要を記述したものでその方式は前二回に準じた。

その対象とした学校は公文書にすべて登載されているものばかりで、校史による記述は補充の程度だけにとどめ原則としては避けた。明治三十年代から四十年代までのものをえらんだが、前身校の記録をのせるため明治十年代にさかのぼったものもある。

三巻を通じ二十三校の成立事情をほぼ紹介することができた。それだけでは明治期における東京の私立中学校の実態を完全に伝えたとはいえないけれど、前巻にも一筆したように、記録の欠如と内容の不備なものは現存するものでもとりあげる訳にはいかなかった。

本稿の編纂・執筆は手塚竜麿が担当した。

昭和五十年二月
東京都公文書館

東京の中等教育三 目次

はじめに(1)

独乙語協会中学(2)
独乙学協会の創設と独乙学協会学校(2)、独乙学校設置願(2)
附属変則科の設置(8)、職員名一覧(8)
規則改正の認可申請(12)、その後の独協(16)
慶応義塾普通部(17)
慶応義塾と中等教育(17) 、慶応義塾規則改正認可願(17)
校生・塾長その他の履歴(23)
東京学院中学部(36)
東京学院と関東学院(36)、東京学院の設立(36)
設立者の履歴書(42)
暁星中学校(46)
マリ子会と中等教育(46)、暁星学校・その教科および教員(46)
設立者の履歴書など(54)、暁星中学校の成立(58)
海城中学校(61)
校名の変遷(61) 、海軍予備校尋常中学科の設立(62)
学科・教科書・教員の担当学科・氏名など(66)
創立者の履歴(74)、教員の履歴(77)
収入・支出関係など(89)、尋常中学科の規則内容(92)
日比谷中学校(96)、桜田中学校と海城中学校(97)
成城学校と海城学校(102)
芝中学校(103)
芝中学校の設置(103)、芝中学校の前身校(106)
私立芝中学校々則(107)
校長の履歴・教員の担当学科・略歴など(112)
仏教系中等教育施設と芝中学校(119)
荏原中学校(120)
日本体育会の教育事業(120)、荏原中学校(120)
私立日本体育会荏原中学校学則(123)
校長履歴・教員の担当学科・略歴など(128)
高千穂中学校(137)
高千穂中学校の成立(137)、私立高千穂中学校学則(138)
校長の履歴その他(141)、その後の高千穂中学校(143)

むすび(144)
人名索引(巻末)