史料の解読と読み下し例~明治の「町触」を読もう

(史料出典:『明治二年 御触廻状綴込 弐拾三番組扱所』)

【史料1-1】表紙

町触 表紙 解読文

解読文

明治二巳年正月より六月
布第八十四号
 御触廻状綴込
三冊之内   弐拾三番組扱所
第一号 壱番

【史料1-2】本文1

町触 本文1 解読文

解読文

    町触
今般
御駐輦ニ付而者府下取締向別而
厳重ニ行届候様 御沙汰候事
  四月
右之通被 仰渡候間府下之もの共厚
御趣意相弁小前末々迄茂不取締
之儀無之様可致事
  四月        東京府
右之趣市中江不洩様可触所者也
  巳四月

読み下し文

    町触れ
今般
御駐輦については、府下取締向き別して
厳重に行き届き候よう御沙汰候事
  四月
右の通り仰せ渡され候間、府下のものども厚き
御趣意相わきまえ小前末々までも不取締
の儀これ無きよう致すべき事
  四月        東京府
右の趣市中へ洩れざるよう触れるべき所のもの也
  巳四月

【史料1-3】本文2

町触 本文2 解読文

解読文

東京区内並最寄共事変候儀者以来
東京府江持参監察方御詰所江直ニ
差出候様御沙汰ニ付向後事立候儀者御届書
御腰懸江持参当番世話懸江御打合御差
出可被成候此段御達申候以上
 但忍入盗賊其外通例之義者是迄之通御取計可被成候
  巳四月三日      世話懸当番
 
菊 御紋相用申間敷旨兼而御触被
仰渡御座候処今以商ひ品上ハ包紙等ニ相
見候趣早々相改候様御心付可被成候以上
  四月六日        御用伺当番
 
町々往還木戸取払可申旨先達而被
仰付候処未タ取払不申分も有之哉ニ付

読み下し文

東京区内並びに最寄りとも事変わり候儀は以来
東京府へ持参、監察方御詰所へ直ニ
差し出し候よう御沙汰ニ付き、向後事立候儀は御届書
御腰懸へ持参、当番世話懸へ御打ち合わせ御差し
出し成らるべく候、此段御達し申し候、以上
 但し忍び入り盗賊其外、通例の義は是迄の通り御取り計らい成らるべく候
  巳四月三日      世話懸当番
 
菊 御紋相用い申すまじき旨兼て御触れ
仰せ渡され御座候処、今以て商ひ品上ハ包紙等ニ相
見え候趣、早々相改候様御心付け成らるべく候、以上
  四月六日        御用伺当番
 
町々往還木戸取り払い申すべき旨先達て
仰せ付けられ候処、未だ取り払い申さざる分もこれ有る哉に付き

【史料1-4】本文3

町触 本文3 解読文

解読文

早々為取払候様改正御懸り方より御沙汰ニ付
御支配限御取調取払相残候分早々為取払
其段御返答来ル十二日御持寄可被成候以上
 但御締関門等者取払ニ及不申候
  四月八日    御用伺当番
右之通町内限末々迄行届候様可被相達候
且町内者勿論最寄共事変候儀ハ早々
可被申聞候以上
  四月九日       中年寄
             添年寄
 
壱 弐 三 四 五 六 七 八 九 十 谷町
隼 山元 平壱 平弐 平三 木挽町替地
飯田丁 教授所 三組町代地 日枝門前
元平河町 亀有町代地

読み下し文

早々取り払わせ候よう改正御懸り方より御沙汰に付き
御支配限り御取り調べ取り払い相残り候分早々取り払わせ
其段御返答来ル十二日御持ち寄り成らるべく候、以上
 但し御締関門等は取り払いニ及び申さず候
  四月八日      御用伺当番
右の通り町内限り末々迄行き届き候よう相達せらるべく候
且つ町内は勿論、最寄りとも事変わり候儀ハ早々
申し聞かるべく候、以上
  四月九日      中年寄
            添年寄
 
壱 弐 三 四 五 六 七 八 九 十 谷町
隼 山元 平壱 平弐 平三 木挽町替地
飯田丁 教授所 三組町代地 日枝門前
元平河町 亀有町代地