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小笠原の自然

東京都の取り組み - 南島の植生回復

南島は小笠原諸島父島の南西約1kmに浮かぶ南北約1.5km、東西約400mの小さな無人島です。石灰質の土地が隆起・沈降してできた沈水カルスト地形の美しい島で、特に外海とトンネル状につながる扇池は、扇形のエメラルドブルーの海と白い砂浜が人気の観光スポットです。沈水カルスト地形という特異な地形から、平成20年3月には国指定天然記念物に指定されています。

南島写真(空中写真)
急峻な上陸地点

南島の植生回復

南島はかつてノヤギ(野生化したヤギ)が多数生息し、食害により植生に大きな被害をもたらしていました。ノヤギは昭和46年までに全頭駆除されましたが、南島の植生は簡単に回復しませんでした。 その後、南島の自然の美しさ・豊かさを求め多くの観光客が訪れるようになり、その結果、島の植物が踏みつぶされ赤土がむき出しになり、ラピエと呼ばれる石灰岩の奇岩が削られ、人に付着して運ばれた種により外来植物の分布が広がるなどの悪影響が出始めました。

このため、東京都では、南島の特異な景観を守り、自然を保護し、失われた植生を回復するため、南島の植生回復を行っています。

赤土が流失していた過去の状況(平成13年)
植生回復事業の実施後(平成24年)
転石の設置
外来種駆除状況

南島の自然を保護し、植生を回復するため下記のことを行っています。

1.
南島の利用については、「1日の入島者数の制限」、「ガイド同行での入島」、「定められたルートの利用」などのルール(東京都版エコツーリズム)定め、ルールの下での利用を実施しています。 東京都版エコツーリズムでは、1日あたりの上陸人数は100人、東京都認定自然ガイドの同行、定められたルート以外の利用禁止、ガイド1人当たりの最大引率人数は15人、1回当たりの最長利用時間は2時間などのルールが定められています。
2.
すでに植生が破壊されている箇所については、失われた植生の回復を図っています。裸地及び踏圧を受けて植生が回復を対象に土壌浸食・赤土の流失防止対策や島内の芝生の移植等による植生の回復作業を実施しました。
3.
定められたルート(自然観察路)の裸地化した場所にこれ以上の踏圧による植生の被害拡大を防ぎ植生の回復を図るため、島内の転石を飛び石状に設置しています。
4.
人に付着して持ち込まれた外来植物の除去を行っています。人力によりシンクリノイガやオオアレチノギクなどの外来植物を除去しています。
5.
利用方法や作業が適切かどうかを検証するため、継続してモニタリング調査を実施しています。
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