小笠原の自然

東京都の取組 - 植生の復元 - 南島の植生回復

 南島はかつて野生化したヤギ(ノヤギ)が多数生息し、食害により植生に大きな被害をもたらしていました。ノヤギは昭和46年までに全頭排除され島の植生は回復傾向にありましたが、南島の自然の美しさ・豊かさを求め多くの観光客が訪れるようになり、人の踏圧で再び植生が破壊される状態となりました。また、人に付着して持ち込まれた種子により外来植物の分布が広がるという悪影響も出始めました。

  • 57_p10.JPGシンクリノイガ(外来種)
  • 57_p11.JPG衣類に付着したシンクリノイガ


 東京都では南島の自然を保護し、植生を回復するため、土壌浸食・赤土流出防止の対策や島内の芝生の移植等による緑化、踏み石を配置して踏圧被害の防止対策を実施しました。これらの保護事業に加えて、外来植物の駆除を進めています。

  • 57_p03.jpg平成13年(2001年)赤土が流出
  • 57_p04.jpg平成14年(2002年)流出防止対策

  • 57_p05.JPG平成24年(2012年)対策から約10年経過
  • 57_p07.jpg令和3年(2021年)対策から約20年経過

  • 57_p08.JPG踏み石の修繕作業
  • 57_p09.JPG踏み石修繕後
  • 57_p06.JPG外来植物駆除作業


 また、利用可能範囲や島内での行動など南島を利用する際のルールを定め、適正な利用がされているかを継続してモニタリング調査しています。

  ・小笠原における東京都版エコツーリズム
 


 

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