2004(平成16)年4月  連続大量差別はがき事件
 都内に住む同和地区出身者の自宅などに、2003(平成15)年5月以降、誹謗、中傷、脅迫する内容のはがきや手紙が大量に送りつけられる事件が発生しています。
 これまでに130通余り、被害者は20人近くに及んでいます。その内容は、「人間でないので人権はない」「死ね」「殺す」「住めなくする」というように、同和地区出身者を攻撃するものです。手口も、被害者の自宅だけではなく被害者の近所に住む方にも送りつける、被害者の名前をかたって被害者宅に物品を着払いで送りつける、被害者の名前をかたってハンセン病療養所などに差別的な内容の手紙を送りつけるというように、次第に悪質になってきています。
 このような行為は、被害者の名誉を傷つけ、生活を脅かし、被害者に精神的苦痛を与えるだけでなく、新たな差別を助長するもので、決して許されるものではありません。
 同和問題は、日本固有の人権問題です。同和地区や同和地区出身者に対する差別意識は、封建時代の身分制度や歴史的、社会的に形成された人びとの意識に起因していますが、この事件にみられるように今もなお根強く残っています。
 東京都は、国や区市町村とともに、差別行為の解消に向けて啓発や相談などに取り組んでいますが、差別や偏見をなくすには、都民の皆さんが同和問題を自らの問題としてとらえ、解決に努めてくださることが大切だと考えます。

※ 10月19日(火)、警視庁浅草署は容疑者を逮捕しました。