泉津海岸線遊歩道 自然研究路 伊豆諸島植物園(大島公園~桜株) テキサスハイキングコース(三原山浦砂漠登山道)
大島公園を起点に、北側1路線・西側2路線・南側1路線の計4路線の遊歩道があります。
泉津海岸線歩道は、伊豆大島の東海岸、泉津の二本松から行者トンネルに至る5.5kmのコースです。 平成16年12月に「美しい日本の歩きたくなるみち500選」伊豆大島・海のふるさと村を訪ねるみちとしても選ばれています。 上り下りのある歩道は、全部歩くと2~3時間かかりますが泉津~大島公園の間は、一周道路に出れば、バスで移動することもできます。 道中には、天然記念物や絶景地など見所もたくさんあります。また、バードウォッチングや植物観察、ハイキングなどなど楽しみ方はいろいろありますので、皆さんも歩いてみてください。
【コースガイド】
●二本松~潮吹(しおふき) 泉津バス停を降りて、大島公園方面に少し歩くと海岸遊歩道の入り口があります。この付近には潮風が直接吹き付ける斜面に、ハチジョウススキに混じり、初夏にはガクアジサイやハマカンゾウ、秋にはツワブキの花が多く咲きます。 潮吹は都の天然記念物に指定されており、海面上に洞窟があり打ち寄せる波の圧力で、中の空気が圧縮され穴の上部から海水とともに吹き上がる様子が見られます。
●松崎 松崎はちょうど椿トンネルの真下に位置しています。磯の岩場には、初夏にハマボッスやフデナデシコ、これに続いてスカシユリやボタンボウフウが咲きます。
●大沢尻 深い谷状の奥まったところにスダジイの林があります。沢の崖にはイズノシマダイモンジソウが生育しており、初冬に大文字型の白い花をつけとてもきれいです。 市兵衛崎の辺りまで進むとイヌマキの林があります。
●笠松 笠松の海浜植物群落は昭和26年に国の天然記念物に指定されています。この群落は、海から内陸へ20mがオオシマハイネズに覆われ、その中にスカシユリ、イソギクなど多くの海浜植物が混生しています。さらに陸側には、トベラ、マルバシャリンバイ、ガクアジサイなどの低木とアマドコロ、ツワブキなどが混生する群落が出現し、最後にクロマツやヒメユズリハなどの高木の林になっていく植物断面を観察することが出来ます。 このような、海浜植物群落は石廊戸(いしろうど)、ゴードー、駒毛太郎(こまげたろう)のところどころでも観察することが出来ます。 崖下には、植物が生えたまま崩れた大きな岩があります。大島は波の力で少しずつ削られていることが分かります。
●駒毛太郎付近 大島公園に近づいてきました。道は海から少しはなれて林の中を歩くようになります。主な樹木は、ヒメユズリハ、ヤブツバキ、ヒサカキ、シロダモなどの常緑広葉樹に加え、落葉広葉樹のオオシマザクラも混じっています。 このあたりの樹木はむかし、まきや炭に加工するために伐採された林です。細い木や根元から株の分かれた木が目立ちます。 林の中には、テイカカズラやフウトウカズラなどのつる植物やウラシマソウなどがあります。
●行者浜 このコースの終点である行者浜へ着きました。現在は、ゴロタ石の浜ですが昔は砂浜だったそうです。 毎年6月15日に浜で行者祭りが行われますが、洞窟及び洞窟に至る道は落石により危険なため立ち入りは出来ません。 行者海岸トンネルを抜けるとメメズ浜に抜けることが出来ます。この周辺は、ゴゼ川地区でキャンプ場となっています。 メメズ浜から長根岬を経由して三太沢まで約2kmの自然研究路(遊歩道)があります。
|
|
潮吹きから泉津港方面
|
|
ガクアジサイ
|
|
ボタンボウフウ
|
|
ハマボッス
|
|
笠松付近の景色
|
|
ハマカンゾウ
|
|
イズホソバテンナンショウ
|
|
|
|
行者浜
|
|
|
自然研究路は、メメズ浜から三太沢に至る2.0kmのコースです。景色を楽しみながら、四季折々の伊豆大島のすばらしい自然に触れ、散策をお楽しみください。 このコースへのアプローチは2種類あり、海のふるさと村の駐車場を利用する方法と、泉津海浜線歩道から通しで歩く方法があります。後者の方法は、帰路の交通手段が少なく、最寄のバス停留所が大島公園動物園となりますので、健脚向けのコースとなります。
|
|
|
|
|
マップに戻る
伊豆諸島植物園は、大島公園の桜並木の山側からサクラ株に至る0.9kmのコースです。コースの途中には、伊豆大島の極相林であるスダジイの林やオオシマツツジの植栽群、展望良好な展望台などがあり、自然観察とともに眺望も楽しむことが出来ます。また、終点のサクラ株は東京都の植物で唯一、国の特別天然記念物に指定されています。サクラ株は、毎年3月の終わり頃に白い花を咲かせます。
|
|
展望台からの眺望
|
|
オオシマツツジ
|
マップに戻る
テキサスハイキングコースは、大島公園から三原山に至る5.7kmのコースです。 コースの起点は、行者海岸へ下る遊歩道の途中にあります。ここから林の中を抜け、裏砂漠を抜け三原山に至ります。また、このコースは、途中の分岐から三原山温泉方面にも行くことができます。 ちなみに、裏砂漠は三原山の東側に大きく広がる火山性噴出物が堆積して出来た砂漠状の地形で、過去の三原山の噴火の際に噴出した砂礫などが堆積したものです。視線をさえぎる物のない雄大な景観を楽しむことが出来ます。
|
|
裏砂漠方面の眺望
|
|
三原山
|
マップに戻る