多摩の将来像の策定

「多摩の将来像2001」のポイントは以下のとおり


1 新たなビジョン策定の必要性
人口390万人を擁する多摩地域(ほぼ四国全体に匹敵)は、いま、時代の大きな転換期を迎え、極めて魅力的で発展の可能性に満ちた地域となっている。
いまこそ、今後の多摩振興を見据えた「新たなビジョン」が必要となっている。
そのため、昨年12月に発表した「東京構想2000」を踏まえ、おおむね15年後 (2015年)の多摩地域のあるべき姿を将来像として明らかにするとともに、将来像 実現のための取り組みの方向も示す。
※ 多摩地域のあるべき姿を総合的・体系的に描いたビジョンとしては、多摩振興構想懇談会の報告(平成3年1月)以来、10年ぶりとなる。

2 策定の背景・趣旨
多摩格差がかなり解消
  都区部との生活利便上の格差である三多摩格差8課題について、昭和50年以降、都と市町村が解消に取り組んできた結果、かなりの部分で解消している。→区部との対比ではない、新たな視点からの多摩振興が必要である。
【三多摩格差8課題~義務教育施設、公共下水道普及、道路整備等】
発展の可能性の高まり
 多摩地域には、多数の大学の立地や先端技術産業の集積、豊かな自然やゆとりの空間の存在、良好な居住環境など、今後の発展の芽となりうる地域資源が数多く存在し、「発展の可能性」が高まっている。
面的ネットワークの広がり
  地方分権が進展する中で、市町村の自主性・自立性が高まり、市町村合併など、広域的な取り組みが必要となる。
  また、住民・企業の活動の広がりや交通網の整備により、区部や近隣県との面的なネットワークが広がってきている。

これら背景のもとで
首都東京の再生は日本の再生である。その一翼を担う多摩地域の役割はますます 重要となっている。
このような中、いま、多摩地域は、自らの個性や独自性を伸ばし、自立性を高 めて、主体性を持った発展をめざす時期を迎えている。

3 多摩地域は『発展の可能性』に満ちている
多摩地域の発展の潜在力(ポテンシャリティ)
全国に類のない大学立地 多摩地域78校(愛知県41校、大阪府40校)
先端技術産業・研究機関集積 多摩地域64か所(従業員千人、資本金百億以上)
圧倒的に豊かな自然 みどり率80%
利便性を高める交通網

多摩都市モノレール開通(平成12年)

圏央道開通(平成15年度多摩区間開通予定)
豊富なゆとりの空間 調布基地跡地、立川飛行場跡地、多摩サービス補 助施設、大規模工場跡地など
「発展の可能性」を活かすことにより将来像が実現する

4 多摩全体の将来像
<基本となる理念> 自立と連携
  地方分権の進展を背景に、核都市や生活圏レベルの拠点を中心に自立し、地域の内外と連携する。多様な機能を持ち、自立性の高い地域を形成する。併せて、地域内外との連携・交流を高め、東京全体の活力を担う都市構造を構築する。
<2015年の姿> 活力と魅力にあふれた多摩
  「自立し連携する多摩」をめざすことにより、都市としての活力と生活上の魅力にあふれた多摩地域が実現する。この姿を、『都市像』と『生活像』の側面から、2つのグランドデザインとして示す。
グランドデザインⅠ 東京の活力の一翼を担う多摩
  主に、ハード面から都市像を提示し、都市基盤の整備や都市間の交流・連 携が進み、産業・物流機能が充実した、存在感があり東京の活力の一翼を 担う多摩地域の姿を描く。
グランドデザインⅡ 全国に誇れる多摩の生活と魅力
  主に、ソフト面から住民の生活像を提示し、住宅・医療・福祉が充実し、職住近接のまちづくりが進んだ、400万人都民が安心とゆとりをもって暮 らせる、全国に誇れる魅力的な多摩地域の姿を描く。

5 将来像を実現するための『取り組み』
将来像を実現するため、都市基盤整備や産業振興、福祉など、様々な分野ごとに、 取り組みの方向を具体的に示す。 ※ 全部で37項目・141の取り組みを記述


6 『チャレンジテーマ』で重点的に取り組む
将来像を実現するための取り組みのうち、特に重点的な取り組みが必要な課題を10項目のチャレンジテーマとして設定し、行政、住民、企業等が連携協力して実施していくこととする。
圏央道の整備による物流や地域の活性化  
・広域交通、物流ネットワークの強化による産業の立地促進 ・インターチェンジ周辺における物流センターの整備促進
多摩ニュータウンの持続可能な都市づくり
・業務、商業、文化など機能集積を活かした、教育・文化関連産業の育成 ・大学、NPOや豊富な人材を活用した地域に根付いた就業や活動の活性化
南北交通の整備促進
・立ち遅れている南北方向の交通における道路の整備や渋滞踏切の解消、橋梁 の整備促進、モノレール・LRTなど新交通の検討
産学公の連携による産業の振興
・大学や研究機関による産学公の連携を通じた多摩のシリコンバレー化
ITの環境整備と活用
・情報通信基盤や情報通信拠点施設の整備、公共情報端末の設置の促進、行政サービスの高度化
多様な機能を活かした農業の推進
・企業的な農業経営の推進や体験型農園・市民農園の整備・活用
水とみどりのシンボル
・多摩川の活用 ・水環境の保全・回復、水と緑のネットワークの形成、体験学習の場としての活用、マラソンなど大規模なイベントの開催などによる多摩川の親水性回復
みどりのネットワークの形成
・公園・河川の整備等によるみどりの軸の形成、身近なみどりや丘陵地、樹林地の保全
森林の保全と活用
・林業振興、林業体験や森林ボランティアの活用、バイオマスエネルギーの活用などを通じた、荒廃した森林の再生
10 観光地としての多摩の魅力の増進
・多摩の魅力の活用・発掘・発信、観光振興のための都市基盤整備・組織体制の整備

7 エリア別の将来像
多彩な地域特性をもつ多摩地域を4つのエリアを設定して示し、それぞれの地域 特性を育て活用していくことにより実現する各エリア別の地域像を明らかにする。 (=「東京構想2000」と整合性をもたせる)
多摩エリア区分図

8 将来像実現のための『新たな仕組みづくり』
この将来像の実現に向け、行政、住民、民間の3者が、それぞれの役割分担を担いながら、連携・協働を進めていく。
各都市(市町村)のポテンシャルを高め、自治体間のネットワーク形成と自治体 間の競争を進めていくことにより、個性と特色ある地域を創造する。
市町村の行財政運営の充実強化のため、市町村合併について、重要な選択肢の一 つとして、住民の意向を尊重しながら市町村自らが自主的・主体的に検討していく。
多摩の魅力発信プロジェクト
連絡先
<行政部振興企画課>

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